はじめに|こんなメールが届いたことはありませんか?
「自分の会社のメールアドレスから、不審なメールが届いた」
「最近、迷惑メールが急に増えた」
「取引先や利用しているサービスからのメールだと思ったら、内容が怪しい……」
最近、このようなメールに関するご相談をいただくことがあります。
特に、送信元が自社のメールアドレスになっていると、「メールが乗っ取られてしまったのでは?」と不安になりますよね。
しかし、送信元のメールアドレスは偽装されることがあり、必ずしもメールアカウントが乗っ取られているとは限りません。
今回は、身近な迷惑メールやなりすましメールの事例をもとに、その仕組みや注意点、日頃からできる対策についてわかりやすくご紹介します。
1. 迷惑メールとなりすましメールって何が違うの?
まずは、それぞれの違いを確認してみましょう。
迷惑メールとは?
受信者が望んでいないのに、一方的に送られてくるメールのことです。
例えば、次のようなメールがあります。
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身に覚えのない商品の広告や勧誘メール
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不審なサイトへ誘導するメール
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個人情報やパスワードの入力を求めるメール
単なる広告メールだけではなく、詐欺やウイルス感染を目的とした危険なメールが含まれている場合もあります。
なりすましメールとは?
実在する企業や人物を装って送られてくるメールのことです。
例えば、銀行や配送業者、取引先などの名前を使って、本物のメールであるかのように見せかけます。
さらに、メールの仕組みを悪用すると、差出人のメールアドレス自体を偽装することも可能です。
そのため、見慣れた会社名やメールアドレスが表示されていても、それだけで安全なメールとは判断できません。
2. 最近よくあるメールトラブルの事例
ここからは、実際にご相談いただくことのある内容や、身近で起こりやすいメールトラブルをご紹介します。
事例① 自分の会社のメールアドレスから迷惑メールが届いた!
「差出人が自社のメールアドレスになっているのですが、乗っ取られているのでしょうか?」
このようなご相談があります。
自分の会社のメールアドレスから、送った覚えのないメールが届いたら驚きますよね。
実は、メールには差出人の情報を偽装できてしまう仕組みがあり、第三者が自社のメールアドレスを装って送信している可能性があります。
つまり、差出人が自社のメールアドレスだからといって、必ずしも自社のメールサーバーから送信されたわけではありません。
ただし、実際にメールアカウントが不正利用されている可能性もあるため、安易に「問題ない」と判断するのは禁物です。
不審なメールが届いた場合は、メールの送信履歴やログイン状況などを確認し、必要に応じて管理者やサーバー会社に相談しましょう。
事例② 最近、迷惑メールが急に増えた!
「以前はほとんど届かなかったのに、最近迷惑メールが増えて困っています」
このようなケースもあります。
迷惑メールが増える原因には、さまざまなものがあります。
例えば、メールアドレスがWebサイトなどで公開されていたり、外部サービスからメールアドレスが流出していたりする可能性も考えられます。
また、迷惑メールの送信方法が変化することで、これまでのフィルタをすり抜けてしまう場合もあります。
このようなときは、迷惑メールフィルタの設定を見直すことで、受信する迷惑メールを減らせる可能性があります。
ただし、フィルタを強くしすぎると、取引先などからの大切なメールまで迷惑メールとして判定されてしまうことがあります。
設定を変更した場合は、迷惑メールフォルダも定期的に確認しましょう。
事例③ 本物そっくりのメールが届いた!
銀行や配送業者、ショッピングサイトなどを装ったメールにも注意が必要です。
例えば、
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「お客様のアカウントが停止されました」
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「お支払い情報の更新が必要です」
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「お荷物をお届けできませんでした」
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「至急、本人確認を行ってください」
といった内容です。
こうしたメールには、本物そっくりのロゴやデザインが使われていることもあります。
メールに記載されたリンクをクリックすると、偽のWebサイトに誘導され、IDやパスワード、クレジットカード情報などを盗み取られる危険性があります。
このような手口は「フィッシング詐欺」と呼ばれています。
見た目が本物そっくりでも、メール内のリンクから安易にアクセスしないことが大切です。
3. なりすましメールは完全に防げるの?
残念ながら、なりすましメールや迷惑メールを100%防ぐことは難しいのが現状です。
ただし、被害を減らすための対策はいくつかあります。
その一つが、「送信ドメイン認証」という仕組みです。
少し難しい言葉ですが、簡単にいうと、メールが正しい送信元から送られているかを確認するための仕組みです。
代表的なものには、次の3つがあります。
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SPF(エスピーエフ):送信が許可されたメールサーバーから送られているかを確認する仕組み
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DKIM(ディーキム):電子署名を利用して、メールの正当性を確認する仕組み
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DMARC(ディーマーク):SPFやDKIMの結果を利用し、なりすましメールへの対応方針を指定する仕組み
これらを適切に設定することで、自社のドメインを悪用したなりすましメールへの対策を強化できます。
ただし、設定したからといって、すべての迷惑メールが届かなくなるわけではありません。
また、設定にはメールサーバーやドメインに関する知識が必要になるため、導入を検討する際は管理者や専門業者に相談すると安心です。
4. 迷惑メールを減らすためにできること
迷惑メールへの対策は、特別なシステムを導入しなくても始められるものがあります。
① 迷惑メールフィルタを活用する
多くのメールサーバーやメールサービスには、迷惑メールを自動的に判定する機能が用意されています。
例えば、サービスによってはフィルタの強度を調整できる場合もあります。
現在の設定を確認し、迷惑メールが多い場合は設定の見直しを検討してみましょう。
なお、設定によっては同じドメインを使用するほかのメールアドレスにも影響するため、変更範囲の確認が必要です。
② 不審なメールには返信しない
心当たりのないメールには、安易に返信しないようにしましょう。
返信することで、そのメールアドレスが実際に使用されていることを相手に知らせてしまう可能性があります。
また、メールに記載された「配信停止」のリンクも、不審なメールの場合はクリックしないようにしましょう。
③ メールソフトやセキュリティ対策を見直す
Outlookなどのメールソフトや、パソコンのOSを最新の状態に保つことも大切です。
また、メールアカウントには推測されにくいパスワードを設定し、利用できる場合は二段階認証などの多要素認証を有効にしておくと、アカウントの不正利用を防ぐ対策になります。
5. 不審なメールが届いたらどうすればいい?
怪しいメールが届いたときは、慌てずに対応することが大切です。
次のポイントを確認しましょう。
① メール内のリンクを安易にクリックしない
ログインや情報の確認が必要な場合は、メール内のリンクではなく、普段利用している公式サイトやアプリから確認しましょう。
② 添付ファイルを不用意に開かない
身に覚えのない添付ファイルには、ウイルスなどが含まれている可能性があります。
取引先からのメールであっても、不自然な内容であれば、別の連絡手段で本人に確認しましょう。
③ 差出人のメールアドレスを確認する
表示されている会社名だけでなく、実際のメールアドレスにも注意しましょう。
ただし、メールアドレス自体が偽装される場合もあるため、アドレスが正しく見えるだけで安全とは判断できません。
④ 判断に迷ったら相談する
不審なメールかどうか判断できない場合は、社内の担当者やメールサーバーの管理者などに相談しましょう。
もし誤ってIDやパスワードを入力してしまった場合は、速やかにパスワードを変更し、利用しているサービスの管理者などに連絡することが重要です。
6. まとめ|迷惑メールは日頃の対策が大切です
今回は、迷惑メールやなりすましメールについて、よくある事例と対策をご紹介しました。
メールは仕事に欠かせない便利なツールですが、その一方で、悪意のあるメールが届くこともあります。
特に、自社のメールアドレスから不審なメールが届いた場合は驚いてしまいますが、必ずしもメールアカウントが乗っ取られているとは限りません。
まずは落ち着いて状況を確認し、必要に応じて対策を行いましょう。
また、迷惑メールフィルタの活用や、メール内のリンク・添付ファイルを不用意に開かないといった、日頃のちょっとした心がけも大切です。
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