ホームページのお問い合わせフォームを設置している企業から、「最近、海外からの迷惑な問い合わせが増えて困っている」というご相談をいただくことがあります。
中には、英語などで書かれた問い合わせが1件、2件届くというレベルではなく、短時間のうちに数十件、場合によっては数百件もの問い合わせが一気に届くケースもあります。
「なぜ、うちのホームページにこんなに大量の問い合わせが来るの?」と不思議に思われる方も多いのではないでしょうか。
今回は、海外から大量の迷惑問い合わせが届く理由と、メールフォームでできる対策についてご紹介します。
なぜ海外から大量の問い合わせが届くの?
短時間に大量の問い合わせが届く場合、その多くは人が一件ずつ手作業で送っているのではなく、ボットと呼ばれる自動化されたプログラムによってフォームが繰り返し送信されている可能性があります。
お問い合わせフォームは、基本的にインターネット上に公開されています。
そのため、ボットがWebサイトを巡回してフォームを見つけると、人がホームページを閲覧していなくても、自動的にフォームへ入力・送信することができます。
こうした自動化されたフォームの悪用は、特定の企業だけを狙ったものとは限らず、インターネット上のフォームが広く対象になることがあります。OWASP(Open Worldwide Application Security Project)でも、Webサイトに対する自動化された大量利用やスパム送信などが、自動化された脅威として整理されています。
迷惑問い合わせを送る目的はさまざま
では、なぜわざわざフォームから大量に送信するのでしょうか。
目的は一つではありません。
例えば、
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広告や営業などの迷惑メッセージを大量に送信する
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メールアドレスが実際に利用されているか確認する
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URLなどを送り、宣伝やSEO目的で利用する
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フォームの入力チェックやセキュリティ上の弱点を探す
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大量送信によって担当者の確認作業を増やす
といった目的が考えられます。
特に、フォームが自動送信に対して何の制限も設けていない場合、同じようなフォームを大量に探して、一度に多数のサイトへ送信することが可能です。
そのため、「自社のホームページが狙われている」というより、インターネット上で自動的にフォームを探し、条件に合うフォームへ機械的に送信しているケースもあります。
海外からの迷惑問い合わせを防ぐには?
では、こうした迷惑問い合わせをどのように防げばよいのでしょうか。
対策の一つとして、お問い合わせフォームの入力内容を制限する方法があります。
例えば、日本国内のお客様を対象としたお問い合わせフォームであれば、「フリガナ」の入力欄を利用して、ひらがな・カタカナなどの日本語だけを入力できるように設定します。
フリガナ欄を「日本語のみ」にする
例えば、以下のようなフォームがあるとします。
お名前
山田 太郎
フリガナ
ヤマダ タロウ
この「フリガナ」の項目について、全角カタカナなど、指定した文字だけを入力できるようにします。
英字や、フォームで想定していない文字が入力された場合にはエラーを表示し、送信できないようにする仕組みです。
海外から送られてくる迷惑問い合わせは、フォームの項目が英語で入力されるものが大多数のため、日本語での問い合わせを前提としたフォームであれば、こうした入力制限が迷惑送信を減らす一つの方法になります。
ただし、この方法だけですべての迷惑問い合わせを防げるわけではありません。
「海外からの問い合わせ」をすべて拒否するわけではありません
ここで注意したいのが、海外からアクセスしている人=迷惑ユーザーではないということです。
例えば、海外在住の日本人や、外国人のお客様、海外企業などからの問い合わせを受け付けたい場合もあります。
そのため、「海外からのアクセスをすべてブロックする」という考え方ではなく、
「自社のお問い合わせフォームでは、どのような問い合わせを受け付けたいのか」
を考えたうえで対策することが重要です。
海外からの問い合わせも受け付けたい場合は、入力制限のほかに、reCAPTCHAなどのスパム対策を組み合わせる方法もあります。実際に、フォームサービスでも大量の自動送信に対する対策としてCAPTCHAなどが利用されています。
迷惑問い合わせが増えてきたら、フォームを見直しましょう
「毎日数件届く」という程度なら、迷惑メールとして処理できるかもしれません。
しかし、短時間に数十件、数百件と届くようになると、担当者が本来対応すべきお客様からの問い合わせを見落としてしまう可能性があります。
また、大量のフォーム送信によって、メールボックスや関連するシステムに負荷がかかったり、問い合わせ管理が難しくなったりするケースもあります。
そのため、迷惑問い合わせが増えてきた場合は、
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フォームの入力項目を見直す
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フリガナなどに日本語の入力制限を設ける
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reCAPTCHAなどのスパム対策を導入する
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必要に応じて海外向けの問い合わせフォームを別に用意する
など、「迷惑問い合わせが届いてから対応する」のではなく、「送信される前に防ぐ」ための対策を検討することをおすすめします。
ホームページのフォームも、定期的な見直しを
お問い合わせフォームは、ホームページを公開したら終わりではありません。
迷惑問い合わせの手口や自動送信の方法も変化しているため、実際にどのような問い合わせが届いているのかを確認しながら、必要に応じてフォームの設定を見直していくことが大切です。
弊社でホームページの制作・保守をサポートしているお客様については、現在のフォームの状況を確認したうえで、迷惑問い合わせ対策の設定にも対応いたします。
「最近、海外からの問い合わせが急に増えた」「短時間に大量の迷惑メールが届いて困っている」といった場合は、一度お問い合わせフォームの設定を見直してみてはいかがでしょうか。