Whoisに登録されている情報を見直して正しい情報に更新(変更)しよう
あまり聞きなれない方も多いかもしれませんが、今回はWhoisについて簡単に解説します。
Whoisとは
ご自身でドメイン管理などを行っている人には、なじみのある言葉かもしれませんが簡単に言うとWhoisとは、ドメインの所有者情報だと思ってもらえれば大丈夫です。
(正確にはDNSの情報など他にもありますが、今回は人の情報に絞って記載します)
また、Whoisの情報は全世界に一般公開されているため、Whoisを使えばこのドメインは誰が所有者なのかを調べたりできます。
基本的にドメインは匿名で取得することができず、取得するには所有者などの情報を登録する必要があります。(今回は割愛しますが、自分の情報の代わりにドメインの管理会社(お名前.comなど)の情報を公開する「Whois情報公開代行サービス」と呼ばれるサービスもあります)
Whoisで管理されている人に関す情報は以下の4種類です。
- 登録者情報(Registrant)
- 管理担当者情報(Admin)
- 経理担当者情報(Billing)
- 技術担当者情報(Tech)
※それぞれにメールアドレス、名前、組織名、住所、電話、FAXの情報が登録されます。
Whois情報はなぜ入力する必要があるの?
Whois情報は違法なサイトやスパムメールなど、インターネットユーザに被害を出すような行為をした場合の連絡先として使用されます。
その性質上、ICANN(ドメイン関係の最高権力者だと思って下さい)からよりレジストラ(ドメインの管理会社)に対して正しい情報の登録が義務付けられており、レジストラは登録情報が不正なドメインに対してドメインを削除する権利を持っています。
レジストラはドメインの登録者情報(Registrant)に登録されているメールアドレスに対して確認のメールを送っており、メールに記載されたリンクから処理を行わないと不正なドメインとしてドメインが利用できなくなります。
Whois情報はどうやって更新するの?
Whois情報の変更は、ドメインをどの会社(お名前.com、バリュードメイン、さくらインターネット、ムームードメインなど)を使用しているかによって異なりますが、今回は一般的な流れだけ説明します。
Whois情報は登録者情報(Registrant)を変更する場合と、それ以外の情報を更新する場合で手順が異なります。
登録者情報(Registrant)以外を更新する場合
多くの場合、管理会社のサイトからログインをするとWhois情報の変更フォームがあります。
管理担当者情報(Admin)、経理担当者情報(Billing)、技術担当者情報(Tech)につきましては上記のような変更フォームから情報を変更できます。
登録者情報(Registrant)を変更する場合
登録者情報(Registrant)の変更に関しても、変更フォームから情報を変更することは一緒なのですが、名前、組織名、メールアドレスのいずれかに変更が入る場合は、承認が必要となります。
具体的には、以下のような流れになります。
登録者情報(Registrant)の名前、組織名を変更する場合
①変更フォームから変更を行う
②登録者情報(Registrant)のメールアドレスに対して確認メールが送信される
③確認メールに記載された承認作業を行う
④Whois情報が変更される
登録者情報(Registrant)のメールアドレスを変更する場合
①変更フォームから変更を行う
②変更前の登録者情報(Registrant)または管理担当者情報(Admin)の
メールアドレスに対して確認メールが送信される
③変更後の登録者情報(Registrant)のメールアドレスに対して確認メールが送信される
④確認メールに記載された承認作業を行う(②③で送信された2通両方行う必要があります)
⑤Whois情報が変更される
登録者情報(Registrant)のメールアドレスが受信できない場合は?
登録者情報(Registrant)のメールアドレスが受信できないとWhois情報を変更することができません。そのため、その場合はまず管理担当者情報(Admin)のメールアドレスを変更し、その後に登録者情報(Registrant)を変更すれば変更することができます。
まとめ
- Whois情報についてWhois情報とは、ドメインの所有者の情報で一般に公開されています。
- Whois情報が間違っているとドメインが停止される恐れがあるので、必ず最新の情報を保つようにしましょう。
細かい操作などは利用している会社などによりさまざまですが、上記の2点は全ての会社において共通して言えることですのでドメインを管理する際は気に留めておくことをおすすめします。