トリミングの効果
みなさまは写真のトリミングをしたことはありますでしょうか?
まず、トリミングは「切り取る」という意味で、写真の不要な部分を切り取る事です。
実は、トリミングの仕方よって伝わる情報が変わることがあります。
今回はトリミングの効果について考えていきたいと思います。
トリミングによる効果
まずは・・・
この写真をご覧ください。
これは何の写真ですか?
私の場合は「カーテンが無くて、コンクリートむき出しの天井だからなんとなく寒そうな感じのする、おしゃれな部屋の写真」というイメージを持ちました。
つまり、この写真は「全体の雰囲気が伝わる写真」ということになります。
広い空間を写すことによって、景色や風景、全体的なイメージを伝えることができます。
つぎに・・・
つぎに、こちらの写真をご覧ください。
先ほどと同じ写真から一部を切り取りました。
これは何の写真ですか?
今度は、ソファーが大きくなるように切り取ったため「ソファーが置いてある部屋の写真」になったのではないでしょうか?
つまり、この写真は「被写体(ソファー)を強調した写真」ということになります。
被写体を強調するために周囲の不要な部分を削除しました。
そうすることによって、視線が散漫にならずソファーに目がいくようになります。
さらに・・・
さらに、次の写真をご覧ください。
先ほどの写真からさらに一部分を切り抜きました。
これは何の写真ですか?
今度は「木(観葉植物)の写真」になったのではないでしょうか?
つまり、この写真は「被写体(木)の写真」ということになります。
先ほどより、さらに情報を削ぎ落としたこの写真。
情報を削れば削るほど、写真の被写体がピンポイントで伝わるようになり、ダイレクトで「木の写真」だとわかるようになります。
最後に
このようにトリミングは大きな効果を持ちます。
「全体写真を使って雰囲気を伝えたい」か「人やものにフォーカスした写真を使いたい」など、どんなイメージを伝えたいかを考えデザインしていきましょう。