2025.08.26

メールが届かない原因?ブラックリストの仕組みと対策

お悩み解決

メールが届かない原因?ブラックリストの仕組みと対策

「送ったはずのメールが相手に届かない」「迷惑メールフォルダに入ってしまう」――そんなときに関係しているのがブラックリストです。この記事では、ブラックリストの仕組みや解除方法、そして載らないための対策を初心者向けにやさしく解説します。

1. ブラックリストって何?

ブラックリストとは、迷惑メールを送っていると判断されたサーバーやドメインなどを登録したリストのことです。受信側のメールサーバーは、このリストを使って「このメールは安全かどうか」をチェックします。

ブラックリストの仕組み

  1. メールを受け取るときに送信元の情報を確認する
  2. 送信元がブラックリストに登録されているか照会する
  3. 登録されていれば「拒否」や「迷惑メールフォルダ」へ振り分ける

届く前の段階で安全性を判断する仕組みです。

ブラックリストの種類

  • IPアドレスのリスト(送信元サーバー単位でチェック)
  • ドメインのリスト(怪しいドメインや送信元を登録)
  • URLのリスト(本文に含まれる危険なリンクを登録)

2. ブラックリストの仕組みと届かない理由

ブラックリストは受信サーバーがメールを受け取るときに自動で参照されます。ここで差が出るのが「A社には届くのにB社には届かない」現象です。

理由1:使っているブラックリストが違う

会社ごとに参照するリストが異なります。あるリストに載ってしまうと、A社では届くのにB社ではブロックされるといった差が生まれます。

理由2:判断基準の厳しさが違う

A社は「少し怪しいけど許可」、B社は「少しでも怪しければ迷惑メール扱い」など、同じメールでも扱いが変わることがあります。

理由3:送り主の評判が影響する

よく開封されるメールは信頼度が上がり、迷惑メール報告や苦情が多いと信頼度が下がります。評判は届きやすさに影響します。

理由4:本文やリンク先のチェックが違う

本文の表現や含まれるURLの評価基準が会社ごとに異なります。ある会社では問題なしでも、別の会社では拒否される場合があります。

3. ブラックリストに載ったときの解除方法

ステップ1:原因を調べる

  • サーバーやPCがウイルスに感染していないか
  • パスワードが破られ勝手に送信されていないか
  • SPFやDKIMなどのメール認証設定に誤りがないか

ステップ2:問題を直す

  • ウイルス駆除やパスワードの変更を行う
  • メールサーバーの設定を正しく整える
  • 不要な大量送信をやめ、送信ペースを見直す

ステップ3:解除申請をする

  • ブラックリストの公式サイトから解除依頼を提出する
  • 原因と実施した対策を具体的に説明する
  • リストによっては数日で自動解除される場合もある

4. ブラックリストに載らないための対策

技術面の対策

  • SPF・DKIM・DMARCを正しく設定する(正規の送信であることを示す)
  • 逆引きDNSを設定する(IPアドレスとドメインの整合性を高める)

運用面の対策

  • 短時間に大量のメールを送らない
  • 古いアドレスや同意のないリストに送らない
  • 配信停止用の解除リンクを必ず入れる

セキュリティ面の対策

  • 強いパスワードと二段階認証を利用する
  • ウイルス対策を徹底する
  • メールサーバーをオープンリレーにしない

まとめ

  • メールが届かないときはブラックリストを疑う
  • 載ってしまったら原因を直し、解除申請を行う
  • 日頃から設定・運用・セキュリティ対策を整えることで防げる

メールはビジネスにも日常にも欠かせない手段です。トラブルを防ぐために、ブラックリストの基本を理解しておきましょう。

おまけ

ブラックリストに載っているのかを、調べられるサイトになります。 興味がある方は調べてみてください。

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