パソコン・スマホ値上がりの真相 ~メモリー高騰はなぜ止まらないのか? 今、買うべきか待つべきか~ | 静岡のホームページ制作はホームページ応援隊
2026.02.27

パソコン・スマホ値上がりの真相 ~メモリー高騰はなぜ止まらないのか? 今、買うべきか待つべきか~

お役立ち

はじめに

「そろそろパソコンを買い替えようかな」と思って価格を調べてみたら、以前より格段に高くなっていて驚いた——最近、そんな経験をした人は多いのではないでしょうか。

2025年秋頃から、パソコンやスマートフォンに使われるメモリー(DRAM)の価格が急騰しています。その波は今も止まらず、2026年に入ってからも多くのメーカーが値上げを実施・予告しています。

本記事では、複数のメディアや専門家の情報をもとに、「なぜ値上がりが起きているのか」「今後はどうなるのか」「パソコンやスマホは今買うべきか待つべきか」を整理してお伝えします。


なぜメモリーはここまで高騰しているのか

① 生成AIブームによるデータセンター需要の爆発

最大の原因は、生成AI(ChatGPTやGeminiなど)の急速な普及です。大規模AIモデルを動かすサーバーは、1台あたり1TB以上ものメモリーを必要することもあり、データセンター向けのDRAM高騰が世界的に急増しています。

その結果、メモリーメーカーは一般消費者向けよりもデータセンター向けの生産を優先するようになり、一般向けのパソコン用メモリーが品薄状態に陥りました。

② マイクロンの消費者向け事業撤退

2025年12月、米半導体大手のマイクロン・テクノロジーが、「Crucial(クルーシャル)」ブランドで展開してきた一般消費者向けメモリー事業からの撤退を発表しました。データセンター向けに経営資源を集中するという判断です。

この発表は市場に大きな衝撃を与え、他のメーカーも含めたメモリーの争奪戦に拍車をかけました。秋葉原のパソコンショップでは、わずか3か月でメモリーが5倍に跳ね上がったとも報告されています。

③ SSD・HDDにも波及

値上がりはDRAMだけにとどまりません。韓国Samsungがメモリー製造に注力するためSSDの生産を縮小したことで、SSDやHDDといったストレージ製品の価格も上昇。グラフィックスカードなどパソコン周辺機器全般にも、価格上昇の波が及び始めています。

④ 円安と製品の高機能化

さらに、根強い円安の影響も無視できません。輸入依存度が高いパソコン製品にとって、円安は直接的なコスト増につながります。加えて、AI機能の搭載や省電力性能の向上といった製品の高機能化も、パソコンのベース価格を底上げしています。


主要メーカーの値上げ状況(2026年2月時点)

2026年に入り、主要パソコンメーカーが相次いで値上げを実施・予告しています。主な状況は以下の通りです。

  • Lenovo(レノボ):2026年3月1日より大幅価格改定を予告。一部モデルで10~20%近い値上がりが見込まれる
  • ASUS(エイスース):人気ゲーミング機「ROG Ally X」を約21%(3万円)値上げ。「メモリー・SSD高騰はもはや定着した」と幹部がコメント
  • マウスコンピューター:2026年2月13日に価格改定を実施。昨年末には「今すぐ買うべき」とSNSに投稿して話題になり、注文が殺到して一時販売停止
  • 富士通・NEC・Dynabook:2026年春モデルより最大20%の値上げ。低価格帯のラインナップが消滅しつつある
  • Apple(Mac):M4搭載MacBook Airの投入に合わせ、実質的な価格帯が上昇

かつて10万円以下で購入できた標準的なノートパソコンも、今や15~20万円を超えることが当たり前になりつつあります。


スマートフォンへの影響は?

パソコンに続き、スマートフォンへの値上がりの波も懸念されています。秋葉原の中古スマホショップによれば、現時点ではスマホの価格にはまだメモリー高騰の影響は直接出ていないとのこと。ただし、値上がりを見越した駆け込み購入が相次ぎ、店舗在庫が不足傾向にあるといいます。

今後の動向の目安として注目されているのが、サムスンの最新最上位機種(1TBモデルが約30万円で、前モデルから2割ほど値上がり)の動向です。これに他社が追随する可能性があります。

💡 ハイエンドモデルでは「見えない値上げ」(カメラ性能の据え置き・外装の変更など)が起きる可能性がある一方、低価格モデルでは露骨な値上げやラインナップ縮小が進む可能性があると指摘されています。


結局、今パソコン・スマホは買うべきか?

「今すぐ買う」より「冷静な判断」を

マウスコンピューターのSNS投稿が話題になった昨年12月のような「今すぐ買わないと損」という雰囲気は、すでに落ち着きつつあります。専門家は「用途が明確なら早めに、様子見ができるなら慌てない」という立場を示しています。

ただし、価格がすぐ下がるという保証もありません。今の高値が「一時的なピーク」である可能性もゼロではない一方、AIブームが続く限りメモリー需要は高水準で推移するとも考えられます。

買い替えを急いだほうがいいケース

  • 現在使用しているパソコンがWindows 11非対応(Windows 10搭載機など)で、セキュリティリスクを抱えている
  • メモリーが16GB未満で、日常的に動作の遅さやフリーズに悩まされている
  • 業務上、パソコンの更新を先送りできない状況にある

もう少し待っても問題ないケース

  • 現在のパソコンで日常業務に支障がない
  • 買い替えの理由が漠然としていて、必要性が明確でない
  • スマートフォンが現役で問題なく動作している

「修理・延命」という選択肢も

値上がりが続く今、パソコンを修理・メンテナンスして使い続けるという選択肢も見直されています。SSDへの換装やメモリー増設を行えば、新品に近い快適さを取り戻せることもあります。

新品購入には本体代金だけでなく、初期設定の手間・データ移行のリスク・ソフトウェアの買い直しといった「見えないコスト」も伴います。現在の環境をそのまま維持できる修理は、コスト面でも時間面でも有利な場面があります。

⚠ 注意点:中古パソコンはWindows 11非対応機や、非対応機に無理やりWindows 11を導入した「改造PC」が出回っており、セキュリティリスクや予期せぬ不具合に注意が必要です。


まとめ

2026年のパソコン・スマホ市場は、生成AIブームを起点としたメモリー高騰が引き金となり、かつてない値上がりの局面を迎えているそうです。この流れは産業構造の変化によるものであり、短期間で劇的に改善するとは考えにくいですね。

WRITER
荻野 督織
荻野 督織 (おぎの まさおり)
Webクリエイター
略歴・職歴
株式会社アーティスティックス WEB制作チーム所属
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