2025.12.26

制作会社とフリーランス、ホームページ制作を依頼するならどっち?費用・納期・保守の差を解説

ホームページ制作

ホームページ制作を検討し始めたばかりの方にとって、「制作会社」と「フリーランス(個人)」のどちらに頼むべきかは、一番最初にぶつかる大きな悩みですよね。

検索してみると、数百万円かかる制作会社もあれば、数万円で請け負うフリーランスの方もいて、「結局どっちが正解なの?」と戸惑うのも自然なことです。

ただ、安いからラッキーと安易に決めてしまうと、完成後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースもあります。逆に、高い=必ず最適というわけでもありません。

そこで今回は、専門用語をできるだけ使わず、初めての方でもイメージしやすいように「費用・納期・保守(その後の管理)」の3つで徹底比較します。

【一目でわかる】制作会社とフリーランスの比較表

比較項目 制作会社(プロチーム) フリーランス(個人)
費用(価格) 高め(安心・品質代が含まれる) 安め(作業代が中心)
納期(スピード) 安定している(計画的に進む) 柔軟だが、遅れるリスクあり
保守(管理) 組織で守る(担当交代が可能) 本人次第(連絡途絶リスク)
得意なこと 集客戦略・大規模サイト・改善提案 低コスト・スピード重視・小回り

1. 「費用」の差:なぜこんなに金額が違うの?

一番の違いはやはり「お金」ですよね。実はこの差は、単に“ぼったくり/良心的”という話ではなく、体制や範囲の違いから生まれます。

制作会社:複数のプロが関わる「安心料」

制作会社に見積もりを頼むと、数十万〜数百万円になることが一般的です。これは、たとえば「進行役」「見た目を作る人」「仕組みを作る人」のように、役割が分かれた複数人が関わるためです。

レストランに例えると、ホール、シェフ、ソムリエが揃っているお店のようなもの。各担当が専門性を持ってチェックし合うので、品質が安定しやすく、大きな失敗が起きにくい傾向があります。

また制作会社は「作って終わり」ではなく、公開後の改善や運用も含めて提案してくれることが多いのも特徴です(もちろん会社によります)。

フリーランス:中間コストがない「直販価格」

一方、フリーランスは一人で多くの作業を行います。会社としての維持費や広告費が少ないため、純粋な作業代に近い形になりやすく、価格が抑えられます。

こちらは、一人の職人が切り盛りする屋台のようなイメージ。仲介がない分、要望がストレートに伝わり、費用も抑えやすいのがメリットです。

「とにかく予算重視!」ならフリーランス、「会社の顔として、しっかりした設計で作りたい」なら制作会社が向きやすいです。

費用で失敗しないための“見積もりチェック”

金額だけ見て判断すると危険です。次の3つを見比べるだけで、失敗確率がグッと下がります。

  • 何が含まれているか:デザイン、スマホ対応、問い合わせフォーム、文章作成、写真準備など
  • 修正回数:「何回まで無料」「追加はいくら」
  • 公開後の費用:保守費(月額)、更新費、サーバー管理費など

2. 「納期」の差:スケジュール通りに進むのはどっち?

「○月○日のオープンに間に合わせたい」「展示会までに必要」など、期限がある場合は納期が重要になります。

制作会社:チーム体制で「止まらない」

制作会社はプロジェクトを管理する担当がいることが多く、作業スタッフが一人休んでも他の人がカバーできる体制があります。そのため、スケジュールが大幅に遅れるリスクが低めです。

また、工程(設計→デザイン→制作→確認→公開)が整っているので、初めての方でも「次に何をすればいいか」が見えやすいのも利点です。

フリーランス:小回りは利くが「一人きり」の弱点

フリーランスは、急な修正依頼にも柔軟に対応してくれることがあり、やり取りも早い傾向があります。

ただし最大の懸念は、本人が動けなくなるとすべてが止まること。体調不良や他案件の集中で、納期がズルズル伸びるケースはゼロではありません。

納期で揉めないための“最初のすり合わせ”

  • いつまでに何が揃えば公開できるか(写真、文章、会社情報など)
  • 途中確認の日程(デザイン確認日、最終確認日)
  • 遅れた場合のルール(追加費用の有無、優先対応の可否)

ここを最初に決めるだけで、「思っていたより遅い」「いつ完成するのか不安」が大きく減ります。

3. 「保守・管理」の差:作ったあとの「5年後」を想像して

実は、ホームページで一番大切なのは「公開したあと」です。

ホームページは置き物ではなく、少しずつ更新したり、セキュリティ対策をしたりして“育てる”もの。ここが弱いと、せっかく作っても成果が出づらくなります。

制作会社:会社がある限り対応が続きやすい

制作会社と保守契約を結んでいれば、組織として対応するため、担当者が辞めても引き継ぎが可能です。5年後、10年後もサイトを維持できる安心感は制作会社の強みです。

また、会社によっては「アクセス状況の簡易レポート」や「改善の提案」など、運用面のサポートがある場合もあります。

フリーランス:ある日突然、連絡が取れなくなるリスク

フリーランスの方は、転職・廃業・事情により連絡が取りづらくなることがあります。そうなると、たとえば次のようなトラブルが起きがちです。

  • 修正したいのに連絡がつかない
  • サーバーの情報が分からず、触れない
  • 更新が止まり、セキュリティ的に不安が残る

個人に頼む場合は、長く活動しているか連絡体制が整っているか引き継ぎの考えがあるかを見ておくと安心です。

保守で後悔しないための“最低限の引き継ぎ”

制作会社でもフリーランスでも、ここだけは最初に確認しておくのがおすすめです。

  • ドメイン(URL)とサーバーの契約名義:できれば自社名義
  • ID・パスワードの管理方法:誰が、どこに、どう保管するか
  • バックアップ:頻度と復旧方法
  • 更新手順:自分で更新できるか/都度依頼か

4. 【診断】あなたにピッタリなのはどっち?

「自社の場合はどっちがいいんだろう…」と迷ったら、チェックリストで整理してみましょう。

制作会社が向いているのはこんな人

  • 会社の信頼を第一に考えた、高品質なサイトを作りたい
  • ホームページで集客採用などの成果を出したい
  • トラブル時に責任を持って対応してほしい
  • 予算をある程度確保し、プロと一緒に作りたい

フリーランスが向いているのはこんな人

  • まずは名刺代わりの看板として、安くサイトを作りたい
  • 規模が小さく、凝った機能は必要ない
  • 特定の個人のセンスやスキルが気に入っている
  • 自分で管理できる知識があり、初期費用を抑えたい

まとめ:後悔しないための「第3の視点」

制作会社とフリーランス、どちらに依頼するにせよ、大切なのは「任せっぱなしにしないこと」です。

特に初めての場合、「何を用意すればいいか」「どこまでが料金に含まれるか」を一緒に整理してくれる相手かどうかで、進めやすさが大きく変わります。

そして地元・静岡でビジネスをされているなら、「何かあったときに顔を合わせて相談できるか?」という視点も忘れないでください。メールやチャットだけでなく、対面で話せる相手であれば、言葉にしにくいニュアンスや不安も解消しやすくなります。

迷われたら、制作会社・フリーランスの両方から話を聞いてみて、「自分の会社の未来を一番真剣に考えてくれるのは誰か」を基準に選んでみてくださいね。

(おまけ)初回相談で聞くと安心な質問リスト

  • この金額には、どこまで含まれますか?(文章・写真・修正回数など)
  • 納期は、こちらが何をいつまでに出せば守れますか?
  • 公開後の保守は、何をどこまで対応してくれますか?
  • ドメインとサーバーは自社名義にできますか?
  • 引き継ぎ資料(ID・パスワード・更新手順)はもらえますか?
WRITER
土屋 好範
土屋 好範 (つちや よしのり)
AI/DXデザインスタジオ シニアマネージャー
略歴・職歴
Web業界15年以上/500サイト超の制作実績。
要件定義からデザイン・WordPress構築・運用改善までを一貫して担当。
地域密着型Web制作の第一線で、多業種の課題解決に携わってきた。
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制作会社として、私たちは「デザイン」だけでなく「想いを伝えること」を大切にしています。
「こんなサイトにしたい」「どう進めたらいいかわからない」
そんな時は、どうぞ気軽にご相談ください。
お客様と一緒に考え、一緒につくり上げていくことで、“お願いしてよかった”と思ってもらえるWebづくりを目指しています。
是非、気軽にご相談くださいね。