企業やお店のホームページは「作って終わり」ではなく、時代に合わせてアップデートしていくことが大切です。
しかし、10年前・15年前に作ったままのホームページは、見た目が問題なくても中身が古いままになっているケースが少なくありません。その代表例がURLの「http」と「https」の違いです。
ホームページのURLが「http://~」で始まっている場合、現在の基準では“安全ではないサイト”に分類されてしまう可能性が高いことをご存じでしょうか?
この記事では、古いホームページをお持ちの方向けに、httpとhttpsの違いがなぜ重要なのか、そして今すぐ対応するべき理由を分かりやすくお伝えします。
httpとhttpsの違いを一言でいうと?
- http:暗号化されていない通信(昔の標準)
- https:通信が暗号化され、安全性が高い(現在の標準)
httpは、かつては普通に使われていた通信方式ですが、技術が進化した現代ではセキュリティ面で大きなリスクがあります。
例えば、お問い合わせフォームから送られる名前・メールアドレス・電話番号などの情報が、悪意のある第三者に読み取られてしまう可能性があるのです。
これに対しhttpsは、通信内容を暗号化し、第三者が読み取れない仕組みになっています。
今ではネット通販・会員サイト・会社のホームページなど、すべてのWebサイトで必須の安全基準となっています。
ブラウザが“警告表示”を出す時代に
近年は、ChromeやSafariをはじめとする主要ブラウザが、httpのままのサイトを開くと
「保護されていません」
「安全ではありません」
という警告ラベルを表示するようになりました。


利用者はこの表示を見ただけで、「ちょっと危険そう」と感じ、そのままページを閉じてしまうケースもあります。
せっかく自社のホームページにアクセスしてくれたのに、URLの形式が理由で信頼を損ねてしまうのは非常にもったいないことです。
SEO(検索順位)にも影響するのをご存じですか?
Googleは「安全性の高いWebを推進する」という方針を掲げており、httpsサイトを優遇することを明言しています。
そのため、httpのままだと
- 検索順位が上がりにくくなる
- 安全性が低いサイトと判断される可能性がある
というデメリットがあります。
ホームページは見られてこそ意味があります。
“httpsかどうか”は集客にも大きく関わるポイントです。
古いホームページほど要注意!
長年更新されていないホームページは、httpsでないだけでなく
- スマホ対応(レスポンシブ)が不十分
- 古いサーバー環境で動いている
- セキュリティアップデートが止まっている
など、他にも複数のリスクが潜んでいる場合があります。
特に、お問い合わせフォームや採用フォームを設置しているサイトは、https化していないと個人情報保護の観点から問題となる可能性があります。
httpsにするにはどうすればいい?(SSL化の流れ)
https対応(SSL化)には、次のような作業が必要です。
- SSL証明書の設定
サーバーにSSL証明書を導入し、httpsでアクセスできるようにします。 - ホームページ内リンクの修正
画像・内部リンク・スクリプトなど、すべてをhttps対応に変更します。 - http→httpsへの自動リダイレクト設定
古いURLでアクセスされても自動でhttpsに接続されるようにします。
初めて聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、多くの場合は専門業者に依頼すれば数日で完了します。
安全で信頼されるホームページへ
ホームページの「http」から「https」への対応は、単なる技術的な更新ではなく、企業の信頼性を高め、安心して利用してもらうための大切なアップデートです。
そして実は、SSL化のタイミングはホームページ全体を見直す絶好の機会でもあります。
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スマホで見づらくなっていないか
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情報が古いままになっていないか
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競合サイトと比べて見劣りしないか
-
更新しづらい構造になっていないか
古いホームページの場合、SSL化とあわせてデザインや構成を刷新することで、見やすさ・使いやすさ・集客力を一気に改善できることが多くあります。
「サイトのSSL化だけでなく、せっかくならホームページのリニューアルも検討したい」
といったご相談も増えています。
まずは現在のサイトがどのような状態か、チェックすることも可能です。
「自分のホームページ、大丈夫かな?」と感じた方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。